ラムダ計算 #1 公理系
いやはや, 試験というものはいつになっても嫌ですね. 試験勉強をほっぽり出して研究をしています. 今日も平常運転, くまちゃんです.
いい加減試験勉強をしなくてはいけないのだけど, 全くやる気が起きないので, こうしてブログにまとめることで自分の勉強を進めようと思います. ラムダ計算についてまとめます. 同じ科目の試験を受ける人の参考になれば一石二鳥といったところですしおすし.
ラムダ計算について勉強をするためには, まずラムダ式とは何かということを定義として定めておくべきでしょうから, 形式的に(といってもこれが重要なのだけれど)定義を述べておきましょう.
定義1.1. ラムダ式
変数全体の集合を1つ固定してとする. ラムダ式全体の集合は, 次を満たすものとして定義する.
- . このとき, をの束縛変数という.
また, ラムダ式の略記法を次のように定めておきます.
定義1.2. ラムダ式の略記法
- に対し, とは, のことである.
- に対し, とは, のことである.
- に対し, とは, のことである.
- に対し, とは, のことである.
- に対し, とは, のことである.
次に, ラムダ式の自由変数を定義しておきます.
定義1.3. 自由変数
ラムダ式の自由変数全体の集合を次で定義する.
- に対し,
- に対し,
- に対し,
この定義から分かるように, 自由変数でないものが束縛変数になります.
とりあえず今日は議論のための準備を進めたということで, この辺で.
明日は, 簡約について扱います.